うっかり飼い主さん必読!フィラリア予防薬を飲み忘れた時の対処法!

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こんにちは、元獣医師のにぼしです。

フィラリアの予防薬を飲ませる時期と期間は、蚊が飛び始めた1ヵ月後から蚊がいなくなった1ヵ月後までの毎月1回でしたね。

毎月1回って、簡単そうに聞こえるけど意外と忘れがち!

「毎月〇日」と決めて、カレンダーに印をつけても、うっかり忘れてしまうことってありますよね。

予定日を過ぎちゃった!!
どうすればいいの?

と慌てているあなたのために、そんな時の正しい対処法をお伝えします。

安心して、落ち着いて確認してくださいね。

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何日までなら飲み忘れても大丈夫?

まず一番に気になるのが、この質問ではないでしょうか?

ズバリ、答えを言いますね。

フィラリアのお薬は、きっちり1ヵ月毎ではなく、1週間~10日程度なら飲ませるのが遅れても問題ありません。

飲み忘れてしまっても、早目に気付けば大丈夫なんです!

1週間〜10日程度なら飲み忘れてしまっても大丈夫な理由

感染したフィラリア幼虫は、ワンちゃんの体の中で皮下→血管→心臓へと移動していきます。

フィラリアのお薬が効くのは、フィラリア幼虫がワンちゃんの皮下にいる間だけで、血管の中に移動してしまった後ではお薬を飲ませても効果はありません。

なので、フィラリア幼虫が皮下にいる間にお薬できちんと駆虫(虫下し)することが大切なんです。

 

フィラリア予防の仕組み

フィラリア幼虫が皮下にとどまっている期間は、感染後50〜60日くらいまで。

つまり計算上、50日間隔(20日遅れ)で薬を飲ませたとしても、フィラリア幼虫はまだ皮下にいるので、きちんと駆虫できることになるんです。

しかし実際は個体差もあるため、50日間隔の投薬でも100%フィラリアを予防できると言い切るのは難しいです。

1週間〜10日程度の遅れ(40日間隔)なら、まず問題はないと考えられていますが、確実にフィラリアを予防するためには、1ヵ月に1回(約30日間隔)のお薬が基本です!

確実にフィラリアを予防するための正しい予防時期・期間については、「薬はいつから?犬のフィラリア予防の時期で重要な3つのポイント!」でも紹介しています。

血を吸っている蚊

薬はいつから?犬のフィラリア予防の時期で重要な3つのポイント!

2016.02.12

フィラリア薬の飲み忘れに気づいたら?

cleopatra

では、フィラリア予防薬の飲み忘れに気づいた時はどうすればいいのでしょうか?

飲ませ忘れに気づいた時に、やるべきことは次の2つ。

  • 気づいた時点ですぐに次の予防薬を飲ませる
  • 翌年フィラリア予防を始める前に必ず検査する

これは、1週間忘れてしまった時も、1ヵ月忘れてしまった時も同じです。

1ヵ月以上薬を飲み忘れても予防は間に合うかも!今すぐ薬を飲ませよう!

え?1週間の飲み忘れでも1ヵ月の飲み忘れでも対処法が同じってどうゆうこと??

と思われるかもしれません。

確かに、薬を飲み忘れていた間にフィラリア幼虫がワンちゃんの血管の中に入り込んでしまった場合は、薬を飲ませても効果はありません。

でも、ちょっと考えてみてください。

いつフィラリアに感染したかなんて、私たち人間には分からないですよね?

例えば、3ヵ月間薬を飲ませ忘れていたけど、運良くフィラリアには感染していないかもしれません。

フィラリアには感染してしまったけど、感染したのはつい1週間前かもしれません。

そしたら、まだフィラリア幼虫は血管まで到達していないはずだから・・・お薬をすぐに飲ませてあげれば、しっかり駆虫できるんです!

一度薬を忘れてしまったからといって、そのまま薬を飲ませるのを止めてしまうと、感染したフィラリアが成長して血管に入り込んでしまうリスクが高くなるばかり。

フィラリア薬を飲み忘れても、気付いた時点ですぐに次の薬を飲ませるのが正解です!

フィラリアの検査は「今すぐ」じゃなくて「翌年」でOK!

Dog Park

「フィラリアに感染した状態で薬を飲ませるのは危険だから、薬を飲ませる前に血液検査で調べましょうね。」

って、獣医さんから聞いたことありませんか??

感染したフィラリアが成長して幼虫を出産していると、薬を飲んだ時にワンちゃんがショック状態になってしまうからです。

フィラリア, 血液検査, 必要

知らないと危険!フィラリアの血液検査が毎年必要な理由!

2016.02.14

確かに、毎年予防を始める前のフィラリア検査は大切なのですが、今回のように、途中で薬を飲ませ忘れてしまった場合は検査は必要ありません。

理由は2つあります。

1つは、フィラリアに感染してから6ヵ月ほど経たないと、血液検査をしても感染しているかどうか判定できないから。

もう1つは、感染したフィラリアが成長して幼虫を出産するのは、6ヵ月以上経ってからだから。

つまり薬を飲み忘れて、もしフィラリアに感染してしまっていたとしても、

  • 6ヵ月以内は本当に感染しているかどうか確かめられない
  • 6ヵ月以内は感染したまま薬を飲んだからといってワンちゃんの健康上問題になることもない

というわけなんです。

翌年のフィラリア予防シーズンになったら、血液検査でフィラリアに感染していないかどうか調べてもらってからお薬を飲ませ始めるようにしましょう。

フィラリア予防薬を飲み忘れた時の対処法まとめ

フィラリア予防薬の飲み忘れに気づいたら、落ち着いて今できることをやりましょう!

  • 薬を飲み忘れた期間が1週間~10日程度なら、ほぼ問題はない。
  • 薬の飲み忘れに気づいたら、すぐに次の予防薬を飲ませる。
  • 薬を飲み忘れたからといって、すぐに検査する必用はないが、翌年、フィラリア予防薬を飲ませる前に必ず検査を受けて感染を確かめる。

あなたがやるべきことは、この3つ!

落ち着いて、残りの予防薬をしっかり飲ませてあげてください。

とはいえ、きっちり薬を飲ませてあげられないと、フィラリアに感染してしまうリスクがつきまといます。

大切なワンちゃんを確実にフィラリアから守ってあげるために、月に1回のお薬を忘れずに飲ませてあげてくださいね!

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ABOUTこの記事をかいた人

獣医師として動物病院で3年間勤務後、転職して会社員に。 アラサー猫好き女子です。 獣医を辞めても、やっぱり動物は大好き! 経験を活かして、動物を愛する飼い主さんや獣医の卵、迷える獣医さんのお困りを解決できるようなブログを目指しています。