猫のフィラリア予防って必要なの?元獣医師の判断とは?

猫, フィラリア, 予防
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どうも、こんにちは!元獣医師のにぼしです。

ここ数年で随分メジャーになってきた猫のフィラリア予防。

あなたも動物病院で獣医さんから1回ぐらいはフィラリア予防をすすめられた経験があるのではないでしょうか?

でも、心のどこかで・・・

「猫なのに、本当にフィラリア予防する必要あるの?」

「室内飼育だから、フィラリアに感染する可能性なんてないでしょ?」

「獣医がお金儲けのために言ってるんじゃ?」

などと、猫ちゃんのフィラリア予防を始めるのをためらっていませんか?

そこでこの記事では、猫のフィラリア予防が本当に必要かどうか悩んでいるあなたのために、考えるためのヒントとして3つの事実をお伝えしていきます。

感染確率、危険度、メリットの3つのヒントを判断材料に、あなたの猫ちゃんにもフィラリア予防を始めるかどうか考えてみてください!

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1.猫がフィラリアに感染する確率

猫がフィラリアに感染する(症状の有無とは関係なく、フィラリアが体内に寄生している状態)確率はどれくらいなのでしょうか?

2000年に発表されたデータ(新潟県)では、1.39%(3頭/216頭)でフィラリア感染が確認されたという報告がありますが、全国的にも、猫のフィラリア感染率は2~3%と考えられています。

「な~んだ!たった2~3%なのか!」と思われるかもしれません。

2~3%の確率って例えばどれくらいなのか?ちょっと調べてみましたよっ!

世の中で起こる様々な2~3%の確率

  • 1.9%:ミニロトで4等(約1,000円)が当たる確率
  • 2.0%:1年の内で人身事故(車)の当事者になる確率
  • 2.0%以上:自動販売機で当たりの出る確率
  • 2.8%:隣の人が公務員の確率
  • 3.0%:お年玉年賀はがきで切手シートが当たる確率

(参考:確率のページ

うーん・・・個人的にはどれも経験したことありませんが、「隣の人が公務員」は結構あり得る気がします。

この2~3%の確率を高いと考えるか、低いと考えるかは、あなた次第。

とにかく知っておいていただきたいのは、リスクはゼロではないということです。

ちなみに、「うちの子は外には出さないようにしているし・・・」「家の中で蚊なんて見たことないから・・・」と思うかもしれませんが、室内飼育の猫ちゃんと外に出る猫ちゃんでは、フィラリアの感染率に差はないというデータもあります。

2.猫がフィラリア症になったときの危険度

もともとフィラリアは犬の体内に住み着く寄生虫なので、猫の体内では成長できないことも多く、感染したとしても無症状のまま経過することも多いです。

ただし、発症すると重篤な呼吸器症状や突然死につながるリスクもあるのが猫のフィラリア症の怖いところ。

猫の突然死の1/3はフィラリア症が原因だというデータも出ているくらいで、運悪くフィラリアが発症してしまうと、命を落とす恐れもあります。

発症する確率は低いけど、発症した時のダメージが大きいということですね。

こういった背景から、猫ちゃんのフィラリア予防がオススメされるようになってきています。

3.猫のフィラリア予防をするメリット

フィラリア予防がオススメされるのには、ちゃんとメリットがあるからなんですよ。

その最大のメリットは、お薬をしっかり使用すれば100%フィラリア症になるのを予防できるという確実性!

現在日本では、猫のフィラリア予防ができるお薬は、チュアブルタイプの飲み薬と、背中に液体を滴下するスポットタイプのお薬の2種類が発売されています。

蚊が出始めた1ヶ月後~蚊が出なくなった1ヶ月後まで、毎月1回、正しくお薬を使って予防していけば、猫ちゃんがフィラリア症になることはありません。

そして、フィラリア予防のメリットがもう一つ。

フィラリアのお薬の中にはフィラリアだけでなく、お腹の寄生虫やノミまで一緒に予防できるタイプがあるんですね。

つまり、一石二鳥、一石三鳥でいろんな寄生虫の予防ができるんです。

猫のフィラリア予防は必要?元獣医師の結論は?

さぁ、ここまでで、猫のフィラリア予防が必要かどうか、判断していただくためのヒントを3つお伝えしてきました。

  1. 猫がフィラリアに感染する確率は2~3%
  2. 猫がフィラリア症になると命を落とすことがある
  3. 猫のフィラリアは予防すれば100%予防できて、フィラリア以外の寄生虫も同時に予防できる

で、結局のところ、元獣医師として猫のフィラリア予防をどう考えるのか?

 

にぼしの見解では、猫もフィラリア予防をした方がよいと考えます。

 

正直言って、動物病院で働いていて猫ちゃんのフィラリア症を発見した経験はありません。

しかし、しっかり予防すれば確実に防げるのですから、大切な猫ちゃんのためにフィラリア予防を始めませんか?

フィラリア予防と思わずに、ノミやお腹の寄生虫まで全部まとめて月に1回クリーニングしてあげていると考えると良いですよ!

我が家でも完全室内飼育でにゃんこを一匹飼っていますが、月に1回のスポット薬できっちり予防を続けています♪

まだまだ予防を始めていない猫ちゃんは多いですが、今からでも遅くはありません!ちょっと考えてみてくださいね。

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ABOUTこの記事をかいた人

獣医師として動物病院で3年間勤務後、転職して会社員に。 アラサー猫好き女子です。 獣医を辞めても、やっぱり動物は大好き! 経験を活かして、動物を愛する飼い主さんや獣医の卵、迷える獣医さんのお困りを解決できるようなブログを目指しています。