猫って紐が大好きなんです。
おもちゃなど動く紐はもちろん、動かなくても興味から舐めてみるなど口に入れることが多いです。
猫の舌はザラザラしているので、そうするうちに、どんどん奥に入り込み、
いつの間にか飲み込んじゃった!!なんてことも。
そんな時はどうすればいいのでしょう?
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まずは確認する
紐が無くなっている!
飲み込んだのを見た!
まずは冷静に周囲を確認してください。
無くなってる!と思いきや、どこかに猫ちゃんが紐を隠していたりしませんか?
飲み込んだのを見たり、口に入れている現場を目撃した場合は、可能ならすぐに止めさせて口の中を確認してください。
もし、まだ全ての紐が口の中にあったら、完全に飲み込んでしまう前に取り出してください。
これは絶対ダメ!
ここで重要なのが、絶対に無理に紐を引っ張らないこと。
口の中に紐が見えたとしても、その先が喉から先、胃や腸まで到達していると大変危険です。
紐が通っていくうちに、消化管がたぐり寄せられ、ひきつれを起こしていることがあるからです。
そんな状態で紐を引っ張ると、消化管を傷つけ、最悪の場合裂けてしまうかもしれません。
食べてからだいぶ時間が経ち、お尻から紐が出ているのに気付いた!という場合でも、絶対に紐を引っ張らないでください。
しっかり紐が確認できない状態で、紐を引っ張るのは絶対にやめてくださいね。
動物病院に行きましょう
紐を食べてしまったら、動物病院を受診して獣医さんに相談した方がよいでしょう。
動物病院を受診する際には、「どんな紐を」、「どれくらいの量」、「いつ頃」食べてしまったのかを伝えましょう。
もし実物があれば、一緒に持っていくと獣医さんに伝わりやすくて良いです。
病院でどのような治療・検査を受けるかは、
食べてしまった紐の種類、食べた時間、ペットの全身状態などによって違います。
例えば、内視鏡(平たく言うと、胃カメラ)で、胃の中から紐を取り出したり、
バリウム検査などを行って、紐がどこにあるかを調べたりすることも。
運が良ければ、何事もなくウンチと一緒に出てくる可能性もありますが、
最悪の場合、お腹を開けて、腸を切ってつなぎ合わせる手術をしたり、
腹膜炎を起こして命を落とすこともゼロではありません。
紐が危険な理由
紐が危ないのは、腸のひだひだの中を流れていく間に、ひきつれを起こしてしまう可能性があるからです。
よく例えられるのが、「アコーディオン」
アコーディオンのように腸が紐で絞られる結果、腸の組織に血液が送られず、ダメージを受けます。
ダメージがひどいと腸が腐ってしまったり、
裂けて穴が開き、そこから細菌がお腹の中に漏れ出していくのが腹膜炎です。
食欲が全くなくなってしまい、身体検査で舌の根本に紐が絡まっていることが分かったり、
吐き気が止まらず、調べてみたら腸が紐でアコーディオンのようにたぐり寄せられていた、など、
ペットの体調が悪くなって初めて、病院で紐が発見されることも多々あります。
こういう場合、紐を食べたことに全く気付いていなかった飼い主さんがほとんどなのです。
紐の誤飲を防ぐために
ねこじゃらしや荷物用のビニール紐など、猫たちを魅了する紐は身の回りにたくさんあります。
遊んであげるのはもちろん良いことなのですが、
目を離したり、お留守番の時にすぐ手の届くようなところに置きっぱなしにしないであげてください。
万が一、あなたの猫ちゃんが紐を食べてしまったら、
焦らず確認、なるべく早く動物病院へ!です。
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