どうも、こんにちは!元獣医師のにぼしです。
ハムスターを飼ったことがある人なら、誰もが一度は悩まされたことがあるであろうこと…
それが、ケージ噛み!!
あなたもペットのハムスターのケージ噛みに悩まされていませんか?
ケージの金網にしがみついて、ガリガリ…ガジガジ……
またやってるよ…うるさいなぁ…
なんで噛んでるの?どうすればやめてくれるの??
ガリガリかじる音がずっと聞こえてくると、気になって眠れないなど飼い主さんにとっても困りものですよね。。
そこで、この記事では、ハムスターがケージを噛むのをやめさせる方法を解説していきます!
原因別に対処法を紹介していくので、あなたのハムちゃんにも思い当たる項目がないか、チェックしながら読んでみてくださいね。
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ハムスターがケージを噛むのはなぜ?
そもそも、どうしてあなたのハムスターはケージをかじっているのでしょうか?
きちんと対策を考えるためにも、まずは原因を知っておきましょう。
ハムスターの習性を理解しよう
まず最初に知っておいてもらいたいのは、「噛む」「かじる」という行動はハムスターの習性でもあり、自然な行動だということ。
なぜなら、ハムスターの歯は一生伸び続けるから!
歯が伸びすぎないように、何かを噛んだりかじったりして、歯の長さを調整する習性があるんですね。
歯が伸びすぎると、上手くごはんが食べられなくなってしまい、ハムスターにとっては死活問題に。
なので、「噛む」「かじる」という行動は、ハムスターにとっては必要不可欠な行動なんです。
ちょっとケージを噛むぐらいでは、問題にはなりません。
ハムスターがケージを噛む4つの原因
しかし、ハムスターがケージを噛むのは、「歯の伸びすぎを防ぐ」という理由だけではないことも。
他にもハムスターがケージを噛む原因としては、主に、次の4つが考えられます。
- ストレス
- 飼い主の注意をひこうとしている
- ケージの外に出ようとしている
- 純粋に噛むのを楽しんでいる
あなたのハムちゃんが、しつこく長時間ケージを噛んでいたり、ある日突然ケージをかじりはじめたのであれば、これらの原因が関係しているのかもしれません。
ケージ噛みが続くとハムスターに悪影響が!
ハムスターのケージ噛みがひどいと、私たち人間にとっては、かじる音がうるさくて気になったり、眠れないなど、悩みの種にもなりますよね。
しかし、ケージ噛みが続くと、ハムスターにとっても悪影響があるんです。
歯や口周りのトラブルの引き金に
噛むのが得意なハムスターと言えど、ずっとケージを噛み続けていると、歯の生え方が歪んでしまうことも。
歯の噛み合わせが悪くなった状態のことを「不正咬合」と言いますが、いったん不正咬合になってしまうと、歯が伸びてくる度に動物病院で歯をカットしてあげたりしなくてはなりません。
また、金網やプラスチックなどをかじると、ハムスターの口の中が傷ついて炎症を起こしてしまうこともあります。
金網ケージを噛むハムスターでは、鼻の上、金網があたる部分の毛がハゲてしまう皮膚トラブルも多いです。
ストレスを放置しておくのは良くない
ハムスターはストレスに弱い動物です。
ストレスが原因でケージを噛んでいるのだとしたら、そんな状況を長く続けるのは、ハムスターにとって当然良いことではありません。
ストレスが溜まっている状態が続くと、体調を崩してしまう恐れもありますので、早めに対処してあげる必要があります。
あなたのハムスターが熱心にケージの金網を噛み続けているようであれば、なぜケージを噛んでいるのか原因を確認し、なるべく早めにやめさせられるように対策していきましょう。
ハムスターにケージを噛むのをやめさせるには?
それでは、どうすればハムスターのケージ噛みをやめさせられるのでしょうか?
4つの原因別に、対処法を紹介していきますね。
チェックリストを確認しながら、あなたのハムちゃんに当てはまることがないか確認してみましょう。
絶対ダメ!NG対処法を知っておこう!
まず、絶対にやらないでほしいNG対処法を先に知っておいてください。
- ハムスターを叱ったり叩いたりすること
- ハムスターに息を吹きかけたりして驚かせること
これらは絶対NGです!
なんとかして噛むのをやめさせたい気持ちは分かるのですが、ハムスターにとっては突然の出来事に驚くだけで、理解できません。
そればかりか、余計にストレスを与えたり、驚いた拍子に噛み付いていた金網から落下して怪我をすることも考えられます。
愛のある飼い主さんなら大丈夫だとは思いますが、決してやらないでくださいね。
それでは、原因別の対処法を見ていきましょう!
1.ストレスが原因の場合
ハムスターにとって、不快なことや不満なことが続くと、イライラしたりストレスが溜まってケージを噛むことがあります。
ストレス発散のための行動として、ケージをかじっているというわけですね。
この場合、ストレスの原因となっているものを取り除いてあげる必要があります。
- 回し車などの遊び道具がない/あっても使ってくれない
- ケージの広さが十分でない
- ケージの中が汚れている/臭いがキツい
- ケージ周囲の騒音・振動が多い
- 昼間にハムスターをよく遊ばせている
対処法
1.環境を見直す
ハムスターの飼育環境に問題はないですか?
ケージの広さ、清潔さ、置き場所などに問題はないか、ハムスターは退屈していないか、もう一度見直して改善してみましょう。
また、人間に触られ過ぎることで疲れてしまい、ストレスを感じることもあります。
ハムスターは夜行性の動物なので、特に昼間はあまり無理に起こして触ったり遊ばせないようにしましょう。
2.かじれるものを与える
環境を改善しても、かじるのがクセになってしまっている場合は、すんなりケージ噛みは収まらないと思います。
そんな時は、ケージ以外にかじれるアイテムを用意してあげましょう。
かじり木などの飼育グッズを入れてみてください。
かじり木を使ってくれない場合は、ニンジンやリンゴなど、ハムスターの好きな食べ物を擦りつけて匂い付けをすると、使ってくれるようになることもありますよ!
もっと手軽な方法として、トイレットペーパーの芯やかまぼこの板などを入れてみるのもOKです。
2.飼い主の注意をひこうとしている場合
あなたに注目してもらいたくて、ケージを噛む場合もあります。
要するに、かまってほしいアピールですね。
この場合ハムスターは、ケージを噛めばあなたに外に出してもらえる、餌がもらえるなどと思って、自分の要求をアピールしていることが多いです。
- 飼い主が近くにいる時だけケージを噛む
- ハムスターがケージを噛む度に食べ物をあげたり、外に出して遊んでいる
- 食べ物をあげたり、遊んであげるとケージを噛むのが落ち着く
対処法
ハムスタがケージを噛んでいる時は無視!が鉄則です。
「かわいそう・・・」とついつい相手をしたくなってしまう気持ちも分かりますが、心を鬼にして食べ物を与えたり相手をするのはやめましょう。
特にゴールデンハムスターは学習能力が高いので、注意が必要です。
3.ケージの外に出ようとしている場合
「脱走したい」「外に出たい」という思いから、一心にケージを噛んでいることもあります。
あなたのことが嫌いで逃げ出したいというわけではなく、純粋に外の世界を覗いてみたいと思っているだけなので安心してください。
特に、普段からケージの外で遊ばせたり散歩させている場合は、ハムスターはケージの外まで自分の縄張りだと認識している可能性が高いです。
そのため、自分の縄張りを定期的にパトロールしたくなるんですね。
- ケージから脱走されたことがある
- ケージの出入り口付近ばかり噛む
- よくケージの外で遊ばせたり散歩させている
対処法
定期的に散歩させる機会を作り、ハムスターを満足させてあげましょう。
外に出すのをやめてしまうと、ハムスターにとってはストレスになり良くありません。
また、あなたが見ていない隙に脱走してしまうと、事故などトラブルにもつながりかねないので、脱走されないような工夫も必要です。
4.純粋に噛むのを楽しんでいる場合
ケージを噛むのがクセになってしまっている状態です。
もともとハムスターは噛むのが好きな動物ですし、ケージをかじると音が鳴り、心地よく感じている場合もあります。
こうなると、なかなか噛むのをやめさせるのは難しいことが多いです。
- 他に思い当たる原因がない
- 飼育環境を改善したり、散歩させてもケージ噛みが治らない
対処法
一番確実な方法は、金網などの噛めるパーツがない、水槽タイプのケージに変更することです。
ハムスターのケージについては、ハムスター飼育ケージのおすすめはコレ!選び方を徹底ガイド!で詳しく紹介しているので、こちらも参考にしてくださいね。
ケージを変更するのが難しい場合は、1.ストレスが原因の場合の対処法 ー 2.かじれるものを与えるで紹介したように、他にかじれるアイテムを与えてみましょう。
レモン汁やリンゴ酢などの苦み成分で、かじられるのを防ぐスプレーなども市販されていますが、あまりオススメできません。
ハムスターのケージ噛みまとめ
ハムスターがケージを噛む4つの原因と、その対処法をご紹介してきました。
あなたのハムちゃんに試せそうな対処法は見つかったでしょうか?
ハムスターと一緒に楽しく暮らしていくためにも、早速ケージ噛み対策を始めてみましょう。
また、金網ケージで飼育している場合、ケージを噛んでしまうことはある程度仕方のないことです。
あまり神経質になり過ぎて、「ケージ噛みをゼロにするんだ!」と意気込むのではなく、まずは「今よりケージ噛みを減らすこと」を目標にチャレンジしてみてください。
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